« エルゴノミックキーボード(その3)&ワイヤレスキーボード(その2) | メイン | 変り種キーボード(その1) »

2005年07月13日

キーボードへのこだわり

私もコンピュータ業界でお世話になっているものとして、入力デバイスの最も重要なものであるキーボードには少なからずこだわりをもっております。

私がキーボードというものに特に興味を持ち始めたのは、大学生の時カセットテープのタイトルや曲名を少しはきれいにしたいということから購入したタイプライタが最初です。
当時は一般人がパソコンはおろかワープロをもつことは贅沢というか、違う世界のものとしてほとんど認知されていなかったと思います。私も会社に入るまでこれらの分類がよく判りませんでした。
そんな折、タイプライタを購入したまではよいのですが、どう操作するものか判らず、随分苦労しましたが、どうせキーを打つなら両手の五本指を使いたいと思い我流で練習しておりました。

しかしタイプを打ったことのある人なら判ることですが、当然パソコンのキーボードとは英数字の配置こそ同じとはいえ、キーボードの角度たるや急階段にも匹敵します。さらにひとつひとつのキーの先に各文字の活字があり、これをインクリボン越しに紙に打ちつける訳ですが、一文字一文字の打鍵間隔をテンポよくしないとキーが絡んで思わず作業中断を強いられます。(これがとてもイライラするんです)
後から知ったことなのですが、QWERTY配列、いわゆるJIS配列である今最も普及しているタイプのキーボードの配列は速く打鍵するためのものでは無いそうです。これは運良くタイプライタを使ったものとしての実感ですが、うまくキー配列が分散されているがゆえタイプのキーが絡みにくいのでしょう。これが高速キー入力配列だとタイプライタでは使い物にならなかったはずです。

反対にパソコンのキーボードは最初から電子式ですが、キーボードはタイプライタ時代の配列をそのまま受け継いでしまいました。おそらくタイプライタを打つ人がパソコンのキーボードを一番よく使ったからなののでしょう。良くも悪くも現在までコンピュータの部品の中で一番進化していないのが、キーボード配列ではないでしょうか?私が知る限りでも新しい配列の試みはいくつか出ていますが、あまり長続きしないで忘れ去られていくようです。そのかわり配列そのものはそのままでキーボード形状、つまりキーひとつひとつの大きさを小さくしたり真ん中と端のものの形状や角度を変えてみたり、キーボードの真ん中から左右に分割してみたりという工夫が多く見受けられます。

というコンピュータ時代の変遷の中でキーボードがたどってきた道を多少なりとも感じつつ、私は自分にあったキーボードはどれか、どのタイプが一番速く打てるかという勝手なテーマをもってあれこれ試しはじめた訳です。

投稿者 bmas : 2005年07月13日 00:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://hcf.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/8

コメント

コンピュータのキーボード配列は、タイプライターのキー配列を直接受け継いでいるのではなく、間にテレタイプというイニシエの通信機器をはさんでいるようです。つまり、タイプライター → テレタイプ → コンピュータ、という風にキー配列が伝播してきたと考えられます。この辺に関して『QWERTY配列再考』(情報管理, Vol.48, No.2 (2005年5月), pp.115-118)という論文を書きましたので、よければ私のページからごらん下さい。

投稿者 安岡孝一 : 2005年07月14日 18:15

コメントしてください




保存しますか?